信長ファンとしては、やはり気になる映画です。
でも脚本が、今年の大河「どうする家康」の方なんですよね。大河の信長像は完全に解釈違いで見ていないので😅どうしようかな〜と迷ってましたが、インタビューでご本人が「作品ごとに、全く別物として作ってる」とおっしゃっていたので、映画館に足を運びました。
信長が主役でかっこよければそれでいいのだ。濃姫とのラブストーリーだし💕
何よりも、岐阜城の信長公館がリアルに再現されているのを、ぜひ映画館の大画面で見たかった！これが一番の動機です。てっきりCGかと思いきや、なんとオープンセット！素晴らしかったです❣️あの長い廊下とか、滝を背にした館の構図とか、うっとりしてしまった・・・✨
初っ端から、これもオープンセットの那古野城のシーンで、もうワクワクが止まりません♬松明に浮かび上がる安土城も良かったし、各地の国宝級のお寺で撮影した数々のシーンも、とても重厚感がありました。衣装も豪華だったし、さすが東映が２０億かけて作っただけあるわ〜！と圧倒されました。
で、肝心の物語ですが、まあ大河の雰囲気見てればわかる・・・漫画ノリのざっくりした歴史観、本格的な歴史物は最初から期待していません。純粋に、キムタクのかっこいい信長と綾瀬はるかさんの凛々しい濃姫を堪能いたしました。
映画のテーマからして、ラブストーリーなので、それに振り切ったストーリーは全然いいと思います。初夜の取っ組み合いバトルも面白かったし。
ただ正直、そこまでやるならもう思いっきりエンタメに振り切って信長と濃姫のバディモノを異次元のレベルで突き進んで欲しかった！
！・・・・・・ここからネタバレ・・・・・・！
ラスト、夢落ちにしないで、あのまま本能寺から抜け出して、2人で南蛮船に乗って異国に行っちゃえYO！
当時日本からマニラとか外国に出て行った武士はたくさんいたわけだし、ありあり、全然あり！濃姫を病なんかにしないで、年齢を感じさせないバリバリ元気な美魔女にしてだねえ、森蘭丸の機転で、本能寺から無事逃げ出した信長が、各務野と福富平太郎の強力タッグによる根回しで、濃姫と手を取り合って、南蛮船で新しい未来に出発！！フゥ〜ッッ❗️なスーパーポジティブな話で終わりにしてたら、私的には大満足なんだけどなあ。そこだけが残念😂！
・・・ネタバレ 終わり・・・
でもキムタクの信長は合ってると思う。１０代の若者から４９歳の最期まで、かっこいい（語彙力）信長が見れて久しぶりに楽しかったです。
余談ですが、個人的に信長役の一番は、緒方拳主役の大河ドラマ「太閤記」の中で信長を演じた高橋幸治さんです。白黒映像だったけど、あの佇まいと気品は只者ではなかった。まさに「信長公」が降臨した感じ。本能寺の変の回しか残っていないのが非常に悔やまれる。
次点は大河ドラマ「徳川家康」の役所広司さん演じる信長。こちらもフレッシュで切れ味鋭く、いかにも山岡荘八テイストな元気な信長で、子供心に「信長ってかっこいい〜💕💕」と彼に初惚れした作品でした。お二方とも主役を食っちゃって、本能寺で信長を殺さないでくれの嘆願がNHKに殺到したといいます。
また痺れるようなかっこいい信長が見たいなあ〜。
